新しいチーム力を創作してみる
- 川西 里美
- 2018年3月6日
- 読了時間: 3分
更新日:2018年3月7日

北海道出身のアスリートが活躍した、平昌オリンピック。
スピートスケート女子パシュート。
3人で先頭を交代しながら滑り、一番最後の選手がゴールしたタイムを競う競技。
日本の3選手のレースを見ていると、子供の頃にみたアニメ「アタックNo. 1」に
出てくる3姉妹が繰り出す「三位一体攻撃」を思い出させるくらいに、揃っていました。
実力が上の選手が、タイムの遅い選手に合わせたスピードで滑るのではなく、遅い選手は距離を短くして、とにかく全力でついていく。
そして、タイムが速い高木美帆選手と高木奈那選手は、距離を長く滑ってカバーするという
戦略。
滑り終えたとき3人は、もう立てないくらいに全てを出し切っているように見えました。
おいてきぼりになった選手を責めたようなコメントを出し、自国からバッシングの嵐を受けた選手もいる中、日本のチーム力は別次元です。
オランダの圧倒的なパワーに勝つためには、「三位一体」のスピードしかない。
先頭を交代するときにスピートを落とさないフォーメーションなど、これから他の国もマスターしてくるだろうから、チーム力はさらに重要なポイントになってくると思われます。
日本の選手たちから感じたことは、「相手に合わせる」というあり方。もっというと
「相手と一緒にいる」というあり方です。
それは、これまでの強い者が弱い者に合わせる、というのとは少し趣が違います。
お互いが合わせることで、全体の質が上がるという成果をだしました。
これまでの合わせ方は、どうしても強いパワーが減少してしまい、結果、勝つためには
強い者同士がチームを組むしか戦略を立てられません。
パワーでは勝ち目がない日本は「一緒にいるあり方」でパワーを増幅させたのです。
このチーム力は、職場やコミュニティー、部活動などにも応用していけると、パシュートのレースをみていて感じました。
人材不足の日本の社会。優秀な人材を探すのではなく、育てるという意識がないと、組織やコミュニティーも成り立たないのではないかと思います。
育てて、そして、今いる人材でパワーアップしていける組織が発展を続けていける。
そうなると、リーダーシップのあり方も個々をどうやったら最高に生かせるのかを
プロデュースできる能力を、高める必要があるのではと思います。
アスリートは全力を出し切ることを目指しています。
それは、人生も同じです。
チームのメンバーに合わせてもらって一緒にいるより、互いが合わせあって、それぞれがパワーの源だと、自覚できるような環境を作れるかが鍵だと感じます。
ここに新しい働き方があるのではないか、と、そんなことを今回のオリンピックを見ていて
考えました。
自分が今持っている力よりも、明らかに上回ることをやる、つまり、やったことがないことへの恐れをいかに手放せるか。
「私には関係ないし」と言えなくなるという世界へ行けるかどうか。
ここにチームを向かわせるリーダーシップを持っていること。
そこに大きな可能性が見えます。
そして、そこに楽しさがあるかもポイントです。
表彰台の一番高いところに立った、パシュートの4選手みんな楽しそうでいした。
カーリングのチームも同じく、喜びを分かち合う仲間がいることが、こんなに輝く笑顔になれるんだとテレビを見ていて感じました。
新しいチーム力へ。
これを持てたら最強かもしれません。
インターネットラジオ・ホンマルラジオ北海道
「笑顔があればなんでもできる!」
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