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  • 執筆者の写真川西 里美

新しいチーム力を創作してみる

更新日:2018年3月7日



 北海道出身のアスリートが活躍した、平昌オリンピック。

スピートスケート女子パシュート。

3人で先頭を交代しながら滑り、一番最後の選手がゴールしたタイムを競う競技。

日本の3選手のレースを見ていると、子供の頃にみたアニメ「アタックNo. 1」に

出てくる3姉妹が繰り出す「三位一体攻撃」を思い出させるくらいに、揃っていました。

実力が上の選手が、タイムの遅い選手に合わせたスピードで滑るのではなく、遅い選手は距離を短くして、とにかく全力でついていく。

そして、タイムが速い高木美帆選手と高木奈那選手は、距離を長く滑ってカバーするという

戦略。


 滑り終えたとき3人は、もう立てないくらいに全てを出し切っているように見えました。

おいてきぼりになった選手を責めたようなコメントを出し、自国からバッシングの嵐を受けた選手もいる中、日本のチーム力は別次元です。

 

オランダの圧倒的なパワーに勝つためには、「三位一体」のスピードしかない。

先頭を交代するときにスピートを落とさないフォーメーションなど、これから他の国もマスターしてくるだろうから、チーム力はさらに重要なポイントになってくると思われます。


 日本の選手たちから感じたことは、「相手に合わせる」というあり方。もっというと

「相手と一緒にいる」というあり方です。

それは、これまでの強い者が弱い者に合わせる、というのとは少し趣が違います。

お互いが合わせることで、全体の質が上がるという成果をだしました。

 

これまでの合わせ方は、どうしても強いパワーが減少してしまい、結果、勝つためには

強い者同士がチームを組むしか戦略を立てられません。

パワーでは勝ち目がない日本は「一緒にいるあり方」でパワーを増幅させたのです。

このチーム力は、職場やコミュニティー、部活動などにも応用していけると、パシュートのレースをみていて感じました。

人材不足の日本の社会。優秀な人材を探すのではなく、育てるという意識がないと、組織やコミュニティーも成り立たないのではないかと思います。

育てて、そして、今いる人材でパワーアップしていける組織が発展を続けていける。

 

 そうなると、リーダーシップのあり方も個々をどうやったら最高に生かせるのかを

プロデュースできる能力を、高める必要があるのではと思います。

アスリートは全力を出し切ることを目指しています。

それは、人生も同じです。

チームのメンバーに合わせてもらって一緒にいるより、互いが合わせあって、それぞれがパワーの源だと、自覚できるような環境を作れるかが鍵だと感じます。

ここに新しい働き方があるのではないか、と、そんなことを今回のオリンピックを見ていて

考えました。


 自分が今持っている力よりも、明らかに上回ることをやる、つまり、やったことがないことへの恐れをいかに手放せるか。

「私には関係ないし」と言えなくなるという世界へ行けるかどうか。

ここにチームを向かわせるリーダーシップを持っていること。

そこに大きな可能性が見えます。


 そして、そこに楽しさがあるかもポイントです。

表彰台の一番高いところに立った、パシュートの4選手みんな楽しそうでいした。

カーリングのチームも同じく、喜びを分かち合う仲間がいることが、こんなに輝く笑顔になれるんだとテレビを見ていて感じました。


新しいチーム力へ。

これを持てたら最強かもしれません。



インターネットラジオ・ホンマルラジオ北海道

「笑顔があればなんでもできる!」

クリックしたら聴けます。

http://honmaru-radio.com/kawanishi0056/














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